ども、ゲームしたい欲が
破裂しそうになってる犬川です。
今回は、庶民の投資についてお話します。
主に外国の株式を取り扱う際の
為替リスクについて。
実際に、どれほど動いたら
どれだけの損益が発生するのか?
犬川の投資先でもあり、
現在1番人気であろう
アメリカのETFを例に挙げて、
ドル円の為替について考えてみましょう。
米国株投資を始めた人は、
1回は確認しておきたいことですね!
大人気の米国株は、当然ドルで取引される
さて、言わずと知れた
世界の基軸通貨は現在の所、
USD(アメリカドル)ですね。
このドルが基軸通貨から転落する事は、
最低でも向こう20年程度は無いだろう
と言われています。
そして、
日本で現在巻き起こっている
投資ブームの中心にあるのもまた、
米国株である事は明らかです。
2018年~2019年。
または今年投資家としてデビューし、
米国株への投資を現在行っている方は
相当いらっしゃるんじゃないでしょうか?
そんな大人気の米国株と、
その取引に使われるドルですが
我々日本人は、日本に住んで
日本円を使用して生活をしています。
その上で外国の資産や通貨である
ドルを投資対象にするという事は
ドル円の為替の影響をモロに受ける、
という事でもあります。
では、そんなドル円の変動は
あなたの資産にどんな影響を与えるのか?
チェックしてみましょう。
ドル円の変動があなたの資産にもたらす影響
ドル円の変動が
あなたの資産にもたらす影響。
それは大きく2つに分けて考えられます。
もう資産を買い終わった人と、
まだ資産を買い終わってない人。
特に大きな影響を受けるのは、
まだ資産を買い終わってない人です。
個別に見てみましょう。
もう資産を買い終わった人
既に米国株や米国債券など、
ドル建ての資産を築いた人。
例えば、
日本円で1億円分のドル資産を
買い終わった人がいるとしましょう。
この人が、1ドル100円の時に
1億円分のドル資産を購入した場合
その資産価値は円にして1億円。
ドルにして100万ドルになります。
その後、1ドル90円に変動し
円の価値が上がり
ドルの価値が下がってしまった場合。
その資産価値は円にして9000万円。
ドルにして90万ドルまで下落します。
約1000万円の含み損が出てしまう・・・
という事ですね。
しかし!この人の場合、
そこまで悲観する必要はありません。
自分で考えて、自分で決めたラインで
資産を購入し終えている人の場合
ドル円の変動に影響を受けるのは、
あくまで資産評価額に過ぎないからです。
本当の意味で資産を損なった訳でも、
保有している株式や債券の数が
減少した訳でもありません。
その瞬間に、全ての資産を
売却したら1000万円損しますよ
という只の目安でしかないので、
自らの資産を実際に売却しない限りは
資産に影響を及ぼす事は無い
と言っても過言ではありません。
これはモチロン、1ドルが110円になって
含み益が発生している場合でも
同じ事が言えます。
まだ資産を買い終わってない人
現在米国株や米国債券など、
ドル建ての資産を買っている途中の人。
今まさに資産形成中であるという人の場合!
ドル円の変動は、
とても大きな影響があります。
原因はシンプルで、
ドル円が変動すれば
手元にある日本円の投資資金で、
どれだけの数の
ドル建て資産を買えるのか?
という築く
資産の規模が変動するからですね。
簡単な例を挙げましょう。
買い終わった人が、
1株10円の株を1000株保有している場合。
ドル円の変動で1株の価値が
9円に下がっても11円に上がっても、
保有している1000株という数に
変動はありません。
しかし、まだ買っておらず
手元に1万円を持ったままの人の場合。
ドル円の変動で
1株の価値が
9円に下がった時に買えば
1111株買えますし
1株の価値が
11円に上がった時に買えば
909株しか買えません。
同じ1万円の投資元本ですが、
ドル円の変動の影響により
購入するタイミングによって
自分の資産の規模。
保有口数が変わるので、
人生単位での大きな影響が考えられます。
それは、資産の価値とは
評価額だけでは決まらず
資産の
評価額と保有数の2つで決まる
からです。
今、割と
本気で重要な事を言った!よ!
高配当投資の場合は特に、
保有口数が
とても大きな影響を及ぼすな。
人気のETFで考えてみよう!
割とマジに大事な考え方を解説しましたが、
例え話ではよく分かんねぇよ!
笑い止まんねぇよ!
という塩分不足の方の為に、
実際に今年起きたドル円の変動で、
現実世界の米国高配当ETFである、
VYMを買った場合どうなったのか?
- 投資元本3000万円
- VYMの株価93ドル
- 配当利回り3%(1株2.8USD)
という条件で計算してみましょう。
今年3月に底値を付けた
コロナショック前後が分かりやすいので、
そこを中心とした
為替の値動きを参考に計算します。
あくまで今回はドル円の
為替の影響を考える記事ですので、
VYMの株価と利回りは
不思議な力で固定
させて頂きます。
お前マジシャンみてぇだなぁ?
コロナショック前にVYMを買った場合
さて!コロナショックが起こる前の、
2020年2月までの
イケイケドンドン状態だった株式市場。
3月以前は、
大体1ドル108円前後で推移していました。
コロナショック前にVYMを買った人は・・・
3000万円÷108円=27万7777ドル
27万7777ドル÷93ドル
=2986株のVYMゲット!
となり、1年間で
2986x2.8USD=8,360.8USD。
8,360.8USDx108円=902,966円
の配当金を得る事が可能でした。
2019年前後のドル円相場で
VYMを3000万円分購入した場合は、
1年間で約90万円、
1ヵ月に約75,000円の配当金を得る資産
を築けた計算になりました。
コロナショック中にVYMを買った場合
2020年3月、コロナショックにより
世界中の株式市場が一斉に暴落し、
ドル円も一時101円にまで上昇しました。
コロナショック中にVYMを買った人は・・・
3000万円÷101円=29万7029ドル
29万7029ドル÷93ドル
=3193株のVYMゲット!
となり、1年間で
3193x2.8USD=8,940.8USD。
8,940.4USDx101円=902,980円
の配当金を得る事が可能でした。
しつこいようですが、
今回はあくまでドル円為替の影響を
考える記事ですので
VYMの価格と利回りは固定されています。
コロナショックの渦中のドル円相場で
VYMを3000万円購入した場合は、
1年間で約90万円、
1ヵ月に約75,000円の配当金を得る資産
を築けた計算になりました。
コロナショック後にVYMを買った場合
さて、2020年12月現在。
米国の株式市場を代表する3大指数も、
コロナショック前の値段を超えて
更なる高値を付けています。
しかしドル円は未だに
ショック前までの値段までは戻らず
現在1ドル104円前後で推移しています。
コロナショック後にVYMを買った人は・・・
3000万円÷104円=28万8461ドル
28万8461ドル÷93ドル
=3101株のVYMゲット!
となり、1年間で
3101x2.8USD=8,682.8USD。
8,682.8USDx104円=903,011円
の配当金を得る事が可能でした。
コロナショック後のドル円相場で
VYMを3000万円購入した場合は、
1年間で約90万円、
1ヵ月に約75,000円の配当金を得る資産
を築けた計算になりました。
保有数xドル円=配当金の計算式
いかがでしょうか?
ナナメ読み、流し読みした人以外の方は
気付かれましたよね?
いつ買っても、
得られる配当金は年90万円やんけ!と。
それは、得られる配当金の算出法式が
保有株式数xドル円相場=実際の配当金
だからですね。
どのタイミングで購入しようと、
その当時の配当金は
ドル円の相場で変動するので
結局1年で90万円でした。
しかし、90万円なのは
そのドル円相場の時のみです!
配当金は90万円でほぼ変化無しでしたが、
ゲットしたVYMの株数は
明確に差が出ていましたよね?
ショック前:2986株
ショック中:3193株
ショック後:3101株
と、保有株式数は
最大で200株以上の差を産みました。
仮にショック中の101円相場で
VYMを3193株購入して、
その時の配当金が年90万円であろうとも
ドル円相場が
ショック前の108円に回復すれば
1年に得られる配当金は
3193x2.8USD=8,940.8USD。
8,940.4USDx108円=965,563円
となります。
200株以上の保有数の差と、ドル円の変動で
年間6万円も配当金が増える事になります。
以上の事から、資産形成には
如何により多くの
株式保有数を得る事が重要か。
ご理解いただけるかと思います。
まとめ
まとめていきましょう。
昨今、値動きが激しくなってきた
ドル円ですが
資産を購入し終えたた方の場合、
影響を受けるのは
評価額ですので
そこまで気にする必要はありません。
資産を購入する前の方の場合、
影響を受けるのは
保有資産数の多寡に直結しますので、
慎重な見極めが必要になるでしょう。
しかしそれも、庶民の投資の場合
高配当投資などに投資する場合
に限られるでしょう。
庶民の投資。という規模で考えれば
インデックス積立投資は、
ドル円や株価がどうなろうと、
定額を定期的に、
購入して長期で積み立てる。
この姿勢は絶対に
変更してはならないからです。
現実的には、
ドル円がリーマンショック時のような
相場になれば
米国株の株価や利回りにも
相当な変化がありますので
庶民の高配当投資においては、
慎重な見極めが必要とは言え
あまりドル円の為替リスクを
気にし過ぎる必要はありません。
あくまでも、
自分に必要な利回りを得る株価
になったのか?
という重要な購入ラインを見極める
要素の1つに過ぎないからですね。
それでは、今回の記事は以上です。
ここまで読んでいただき、
ありがとうございます!
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