今回は、保険のお話です。
数多ある保険の中で、養老保険を35年
かけ続けた結果!
どうなったかをリターンも含めて
お話しします。
![犬川P太郎](https://fromsaikasou.com/wp-content/uploads/2020/08/jf-brou-915UJQaxtrk-unsplash-1-scaled-e1598513015320.jpg)
無職なのを良い事に親戚の方に
相談されて・・・。
満期後の手続きを処理したので紹介します。
養老保険とはなんぞや?
そもそも養老保険とはどんな保険なのか。
サクッと解説します。
養老保険とは、書いて字の如く
自分の老後を養う事を目的とした保険です。
生命保険の一種です。
老後の為の貯蓄代わりとして
保険金を支払い、
設定した年数が経つか
設定した年齢になった時に
満期金がおりる
といったタイプのものですね。
かつ万が一に備えて、
保険期間中に死亡してしまった場合におりる
死亡保険金があります。
ついでに病気・入院、ケガへの保障が付く
特約があったりしますね。
![猫山さん](https://fromsaikasou.com/wp-content/uploads/2020/08/paul-hanaoka-URnWOJX8wW4-unsplash-scaled-e1598513141695.jpg)
・・・これいる?貯蓄代わりって。
自分で貯蓄しておけばいいじゃない。
![犬川P太郎](https://fromsaikasou.com/wp-content/uploads/2020/08/jf-brou-915UJQaxtrk-unsplash-1-scaled-e1598513015320.jpg)
まぁ、はい・・・。ちなみに特約も、
物凄い大ケガで
10万円とかなんで・・・。
・・・はい。
犬川の親戚の実例を、リターンも含めて紹介
ではさっそく実際に、
犬川が相談を受けて整理してきた
養老保険の実例を紹介します。
実際の保険会社名と商品名は伏せますが、
僕の親戚は昭和60年に保険の営業マンに
勧められて養老保険に加入しました。
保障内容は
契約期間終了後の満期金の支払い
死亡時の死亡保険金の支払い
重度のケガ・障害を伴う入院特約(10万円)
そして気になる毎月の保険金の支払いは
5110円
そして保健期間の終了を80歳に設定し、
この度満期を迎えたので支払った期間は
35 年 (420ヵ月)
支払った総額は
214万6200円
そして満期金が300万円出たので、
35年間のリターンは300-214.6200で
85万3800円
35年で85万3800円。
単純に考えると、
毎年約24400円の利益になりました。
1日に67円分節約するのとまったく一緒
ですね。
保険と投資を比較
厳密には違いがありますが、
投資と比較してみましょう。
明治安田アセットマネジメントのHPにある
資産運用電卓で計算。
まずは、上記養老保険と同じ条件で
投資した場合。
リターン2%での運用という、
日本年金機構か?ってレベルの
オリハルコンみたいな堅さの資産運用でOK
というものになります。
次に、大人気指数のS&P500の
過去10年間リターンである
7%で
この資金を同じ期間運用した場合を
見てみましょう。
なんと、リターンを+5%目標として
運用すると、同じ35年の運用期間で
855万円になります。
555万円もの差額が出ますね。
ちょっと弱気に、言い換えれば堅実に
リターン5%で同じ35年の運用をすると
554万円になります。
リターンを+3%とする運用で、
254万円の差額が出ます。
補足として。
今回の養老保険満期金と同じ、
300万円を形成する場合
ジャン!投資期間の部分に
注目してください。
月5000円の積立を
7%運用で300万円作りたい場合、22年。
(保険より13年早く達成)
同じく5000円積立の5%運用で
300万円を作る場合、25年。
(保険より10年早く達成)
![猫山さん](https://fromsaikasou.com/wp-content/uploads/2020/08/paul-hanaoka-URnWOJX8wW4-unsplash-scaled-e1598513141695.jpg)
堅実めな5%運用でも、
人生100年時代の1/10の時間を
得るのは大きいな。
![犬川P太郎](https://fromsaikasou.com/wp-content/uploads/2020/08/jf-brou-915UJQaxtrk-unsplash-1-scaled-e1598513015320.jpg)
得た10年で、投資期間を延ばして
更に稼ぐも良し。10年を自由に使っても良し。
とっても大きな差になるでしょ?
養老保険のまとめ
今回、犬川が事後処理した
35年養老保険でしたが投資として考えると、
リターン2%という
控えめに言ってもボられている
結果となってしまいました。
更に言うと、これは加入期間が昭和60年。
まだ時代的に現在と比べてマシなリターン
が出ましたが、
それでこのボられぶりです。
今から養老保険に加入するとどうなるか。
もうお分かりですよね?
2%というボッタクリリターンですら
夢のまた夢です・・・。
- 途中で病気したらどうするんだ!
- 保険は保障がある!投資は途中で
何かあっても使えないだろ! - 投資は元本保証が無い!
減ったらどうする!
という意見もあるでしょう。
まぁ・・・
35年間ボられ続けて、
寿命とお金をドブに捨ててまで
仮初の安全を購入したいなら
それもいいかもしれません。
保険屋さんは、
被保険者から得た毎月の支払いで
投資してますよ。
そして2%以上の投資リターンの中から、
被保険者に2%分返してるだけです。
同じ月に5000円でも、結果は上記の通り
大きな大きな差となります。
ケガや病気、入院に備えたいのであれば、
保険ではなく
自分で月5000円を
自分の通帳に貯める方がずっと賢明です。
更に月5000円捻出して
投資で積立した場合は、
上記の画像のリターンが期待できます。
もし、養老保険の加入を考えている、
または既に加入している方に
今回の記事が
1ミリでも考え直して頂くキッカケになれば
幸いです。
ここまで読んでいただき、
ありがとうございます!
コメント