理想の生活はここにある。漫画レビュー「ハクメイとミコチ」

ども、犬川です。
月の明るさがヤバイ。

今回は、本日11月3日(文化の日)は

まんがの日(手塚先生の誕生日)って事で

現代人の理想の生き方じゃないの？という、

ちょっと不思議な小人の漫画。

ほぼ月刊のハルタで連載中の
樫木祐人先生作。

「ハクメイとミコチ」をご紹介いたします。

アニメ化もした知る人ぞ知る名作

「ハクメイとミコチ」は、
身長9cmの小人たち。

ハクメイとミコチの暮らしを描く漫画です。

この漫画は小さな小人が住む世界で

昆虫や獣がフツーに喋り、付喪神が出たりと

少し不思議な世界観となっています。

2018年にアニメ化もされた
知る人ぞ知る名作です。

原作の雰囲気を
とても上手に掴んだ映像ですので、

どんなもんかすぐ理解したい人は
アニメを観てみるのもオススメです。

AmazonPrimeで配信されてるので、
会員の方は無料で全話観れますよ。

世界のリアル感が凄まじい

ハクメイとミコチが住む家は、

大きな木の洞に家を建てたものですが

近くには小人たちや獣達の住む
街もあります。

この漫画は、
とにかく背景の書き込みが凄まじいんです。

小人の世界、
動物が喋る、
不思議な事が起きる

と現実世界にはあり得ない
世界観の作品なのに

異様に書き込まれた建物や道路、

露店の横に置いてあるタルなどの小物まで。

外国のどっかに
本当にこんな世界があるんじゃないか？

と思うほどに
リアルな世界観を楽しめるのが魅力です。

不思議な世界なのに、リアルに感じる。

ハクメイとミコチは、
大人の為の絵本と言っても良いと思います。

登場人物が気持ち良い

この漫画は2人の生活を
のんびり描く物なので、

悪人を倒す勧善懲悪でもなく、
ストーリーの激しい起伏もありません。

フツーにその辺にいる
ねーちゃん達の生活。

だもんで、登場人物も
みんな気風の良い人ばっかりなんですよ。

例えるなら、
江戸っ子の良い部分を抽出したキャラが
沢山出るので

読んでて気持ちがいいです。
スカッとサワヤカ。

もう皆、いちいち「粋」なんですわ。

あ、でも悪人も居なくは無いです。
スリとか。そこもまたリアル。

料理がやたらウマそう

ミコチが料理の達人、という設定があり

この2人よく作中で飯を作って食ったり、

外食で飯をたらふく食ったりと

何かと食事のシーンが多いんですが

登場するメシがやたらと美味そう。

現実にある素材で
料理されてるものばかりなので、

その気になれば読者も
同じ物が食えるってのがポイントですわ。

食いてぇー！！！
って叫びたくなるほど

リアルに美味しそうな料理が沢山出るので

減量中の方は目を半開きにして
読みましょう。

自由に生きる2人を見て。

ミコチは料理の腕を活かして
保存食を作り商店へ卸し、

ハクメイはその技術を活かして
修理や大工仕事をしています。

一応2人とも働いているんですが、

仕事に追われて辛い･･･
ってな事は全然ありません。

自分の得意な分野で働きながらも、
自由に楽しく生活しています。

仕事ばかりの人生でもなく、
かと言って楽な事ばかりでもない。

「生きる事」そのものを楽しんでいる
2人がとても羨ましくなります。

もうね、本当にこれが
現代人に必要な生き方ですよ･･･。

古き良き日本人の生活･･･って感じ？

昭和の東京、
下町の人情味溢れる生き方というか。

こういうので良いんだよおじさんも
納得の世界です。

まとめ

という訳で今回は、
まんがの日という事で。

読むと癒されて、
その世界に行きたくなる大人の絵本。

「ハクメイとミコチ」をご紹介しました。

単行本の刊行ペースは速くは無いんですが、
発売日には必ず買っています。

現在単行本は8巻まで出ています。

モノクロの書き込みも凄いんですが、

表紙などのカラーページも
半端じゃないです。
外国の画集みたいで。

書き込みが凄まじいので、

読み返す度に新たな発見があるのも
魅力の１つですねぇ。

気になった方は、
お手に取ってみて下さい。

人生に疲れてる人ほど
「効く」と思いますよ。

理想の世界が、ここにあります。

ここまで読んでいただき、
ありがとうございます！