庶民ほどFIREがほぼ不可能な理由『生活水準』

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投資・金融・経済

ども、お高い
ゴールデンキウイも美味しいけど、

酸味が強い緑のキウイの方が
好きな犬川です。

今回も半端じゃなくダークネスな現実。

庶民ほどFIRE(経済的自由)の達成が

ほぼ不可能な理由。

この事を、基礎の部分から
坦々とお話して

昨今の過熱する投資ブーム。

FIREムーヴメントに対して
警鐘をならします。

第3回となる今回は、

生活水準』のお話です。

犬川P太郎
犬川P太郎

キウイは酸味!

猫山さん
猫山さん

贅沢抜かすな野菜も食え。

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前回までは・・・

第1回は『資産規模が足りない
というお話。

第2回は『時間と寿命が足りない
というお話。

をそれぞれしてきました。

改めて現実を見つめると、

もうため息も出ませんねコレ。

そして第3回となる今回の記事では、

生活水準が高すぎる
というお話をします。

今回も前回までの記事と同じく、

毎月の不労所得を36万円必要とする場合。

(日本人の2021年の平均所得)

必要なのは1.5億円ですよ!

という事実をベースにします。

7500万円なら達成できる?

ただちょっと
疑問に思われるかもしれません。

毎月36万円って、
高望みしすぎじゃない?

特に若い方であればある程、

『俺そんなに沢山お金無くても
生活できるし!』

って考える方が
いらっしゃるのではないでしょうか?

では、毎月18万7500円ならどうでしょう?

これならそこそこの生活は
出来そうですし、
なにより
FIREに必要な資産規模がなんと半額!

たったの7500万円
FIREできてしまいます!!

 

ほざけ小僧!!

猫山さん
猫山さん

うわビックリした!

2020年の大卒初任給
平均手取り額
22万6000円。

(高卒平均16万円)

ちょうど大卒と高卒の
初任給の
間くらいに収まる程度の不労所得の元が

7500万円。いやヤバ杉内???

しかも13年から
右肩上がりの初任給平均
と違って、

不労所得の額は
そんな簡単に素早く成長はしません。

でもあんまり無理無理言ってもアレなので。

仮に7500万円でFIREした場合
どうなるのか?

考えていきましょう。

削れる生活費

まずあなたはこれから先、

人生の幕を降ろすまでずーっと。

この18万7500円で暮らしていく
事になります。

実際に7500万円を作り出す

『能力』があっても一切関係ありません。

だってリタイアしてるし。

その『能力』を使って
更にお金稼ぎ始めたら

もうずっとそのままでしょう。

一生リタイアできないコース
ってヤツです。

さてそんなFIRE生活。

当然生活費は

通常の人より削る必要があります。

だってそうですよね。

いくら働かない自由を手に入れたとしても、

毎月入って来る金額は
大卒の初任給以下。

一般的な庶民の生活すら、

満足に送る事は出来ないでしょう。

計算してみて下さい。

毎月の家賃、光熱費、
水道代、食費、スマホ代・・・

諸々引いて行ったら、
18万7500円から
いくら自由に使えますか?

まだ見ぬ固定費

更に家計に対する厳しい現実として、

固定費は文明が進化するほど増えていく

という事が言えます。

これはとっても簡単な事で、
今から20年前。

2001年にFIREを達成した人は

『通信費』という固定費が
勘定に入っていなかった
ハズです。

インターネット通信の一般への普及、

それに伴うPC、スマホ所有の一般化・・・。

当時からしたら、

存在しなかった固定費
生まれたのが今です。

もしかしたら20年後には、

テレポート宅配月額料なんてのが
固定費になってるカモ。

つまりこの先の人生をFIREして

不労所得で生きていこうとする場合は、

まだ見ぬ固定費を
支払う余裕がなきゃダメ

って事です。

あ、現在40歳以下の方は、

後々払う事になる
介護保険料』も勘定に入れて下さい。

これは
見えてるまだ見ぬ固定費の1つ
ですね。

余裕をもった家計簿を。

一般的社会人の様に、

昇給はしない。ボーナスも無い。
福利厚生も無い。

更に言うと、FIREを達成する時期が

早ければ早いほど、
他の人より年金が少なくなります。

その上で、
未来におけるまだ見ぬ固定費や、

インフレへの備えも必要になってきます。

以上のサクッと考えられるリスクを、

18万7500円で
回していかなければなりません。

出来ます?

本当にこの金額でのFIRE生活。

普通に、真剣に、真面目に。

考えれば考える程、この金額では

マトモな生活とその備えは難しいでしょう。

だからこそ、本気でFIREしたい場合は

以上のリスクが来ても大丈夫な様に

余裕を持った家計簿
(資産規模)が必要不可欠
と言えます。

つまりやっぱり7500万円だと、

普通にFIREするのは超至難の業
という事になります・・・。

生活水準は下げられない

もちろん、現在進行形で

そんなにお金無いけどFIREしてるよ?

って人は、実は
けっこういらっしゃいます。

ただ、彼らの生活はあまりにも

一般的なものとはかけ離れています。

もはや
「その状態で生きてて楽しいのか?」

と思う方が多数派になるレベルの。

いわゆる『普通』の人は、

生活水準を下げた生き方に耐えられません。

明日から自分だけ
スマホが使えないとしたら?

明日から自分だけ
クーラー禁止になったら?

オッケー!それでも
僕はリタイアしたいんだ!


って人じゃないと、

庶民でFIREするのは
不可能に近いでしょう。

その位、生活水準を引き下げる事は

一般的に困難を極めるんですね。

つまり1.5億円あっても・・・

つまり冒頭でお話した、

1ヵ月に36万円の不労所得を得られる

1.5億円があっても・・・!

それでFIRE生活を送る場合には

日本人の平均的な生活水準

余裕で下回りながら
生きていく事になります。

何故なら、同じ月に36万円でも

一般的な社会人とFIRE民では

リスクの大きさ・種類・数が
大きく違うからです。

端的に言うと
会社員は社会に守られていますが、

FIRE民を守るのは己の資産のみ。

資産が傾いた時、
守ってくれるものはありません。

まとめ

さて今回も、
地獄としか言いようがない

庶民ほどFIREがほぼ不可能な理由を、

『生活水準』という観点からお話しました。

今回の記事を読みながら、

保険料の事、家電の買い替えの事、

自宅の修繕費(管理費用の値上げ)、

増税、等々もあるよな・・・。

と考えられた方は、

冷静にFIREについて考えられる人でしょう。

兎角庶民のFIREは茨の道
である事は間違いありません。

周りが当たり前に享受している事すら、

投げ捨てる生活に耐えられる人間にのみ。

FIREというものは
福音になるのかもしれませんね。

それではまた
次の地獄でお会いしましょう。

今回の記事は以上です。

ここまで読んでいただき、
ありがとうございます!

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