個人投資家目線で考える、株価と実体経済の乖離。その原因とは?

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投資・金融・経済

ども、乗ってる車が不調で

今から修理費で
頭が痛くなっている犬川です。

今日の米国株式市場は凄かったですね。

ちょっと前に3万ドルに
タッチしかけましたが、

2020年11月25日のNYダウは

まさかの3万ドル突破で取引を終えました。

猫山さん
猫山さん

真っ赤だなァ・・・。

犬川P太郎
犬川P太郎

絶好調ですわな。

次々とワクチンのニュースが飛び出し、

今まさに
史上最高値を更新し続けん!
という勢いで

続伸を続ける絶好調の米国株式市場。

桃鉄のバグか?????

と言わんばかりに絶好調ですが、

株価と実体経済との乖離が激しい事に、

疑問を抱いている方は
少なくないのではないでしょうか?

犬川も、ずーっと不思議で
仕方がありませんでした。

そして自分なりに、
色々と調べてみて分かった事があるので

今回の記事で
同じ米国株個人投資家の方へ。

僕の考えを
少しでも共有できればと思います。

犬川P太郎
犬川P太郎

庶民の目線で考えましたぞ

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現在の投資金融界隈は?

さて、まずは米国を中心とした

現在の投資界隈がどう動いているのか?

という最新の動向を
見るところから始めましょう。

上記画像の様に、ほぼ全ての
投資金融商品が絶好調ですね。

特に話題になった暴騰リップルを筆頭に

再び200万円に届きそうなビットコインなど、

暗号資産も軒並み上げ相場です。

原油先物も45ドルと好調で、
全体的に見ても

まさに無敵状態!
というレベルの上がりっぷりです。

投資を実践している方でしたら、

今回のこのスターマリオ状態に
違和感
を覚えた方は多いのでは?

いやぁ、
もうコロナも終わるし、経済回復!

これからどんどん
株価は上がり続けるぞぉ!ガッハッハ!

なんて、何の不安も無く

現在の相場を受け入れる度胸は
僕にはありませんでした。

あもりにも民草の実生活と
株価の動きが乖離しているからです。

現在の実体経済は?

次に、リアルの世界に
目を向けてみましょう。

アメリカの失業者率は、
2020年の4月に14.7%を記録し

それから毎月少しづつ
回復の傾向にはあるものの

2020年10月は6.9%と、
コロナショック前の3.6%と比較して

約2倍の失業率が続いている
というのが現状です。

https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/detail/9031 より引用

コロナショックによる、

ゴールドマンジムや
ブルックス・ブラザーズの
経営破綻を筆頭に

アメリカでも
まだまだ失業者は溢れている状況で、

はい!株式市場最高値!

リセッション(景気後退)は無しだな!!

と言われても、
えぇ・・・?本当に・・・?
と疑問を持つ方が自然だと思います。

極めて有効性が高い事が示されたワクチンも
まだ実用化までは至らず、

通常であれば最低数年はかかるという
開発期間の短縮

それに伴う副作用や薬害の可能性
否定できない状況の中

日米共にコロナの感染拡大は
広がりを見せています。

ワクチン実用化への期待感だけ
ここまで買いが入った事実を見ると、

今回の株価上昇は安定的なものでは無い
と言えるかもしれません。

自国の日本に目を向けても、

コロナワクチン出来るかも!
というニュースと比較して

どうでしょうか?
日常に戻った感はありますか?

犬川的には、

大手企業が副業という名の
出向を命じるという記事や

〇〇が破綻し全員解雇へ・・・という記事など

コロナによる実体経済への
悪いニュースばかりが目に付きます。

そもそも僕自身が、

コロナで失業した本人であったりするので

余計にそう感じるのかも
しれませんけどね!HAHAHA!!

猫山さん
猫山さん

なにわろてんねん

犬川P太郎
犬川P太郎

いやぁ、どうしたもんかねぇ?

なぜ株価と実体経済は乖離するのか!?

今日1日、色々調べてて分かったのは

株価と実体経済が乖離するのは、

大きく分けて
2つの理由があるという事です。

それは世界的金融緩和と、
コロナショック直撃の場所です。

順に解説しますね。

世界的金融緩和

こちらは皆さん
お分かりの方も多いのではないでしょうか。

各国が、
「コロナショックで経済ヤベェ!
とりま支援しまくろ!」

とお金をジャブジャブに
増やしまくった結果

経済危機は回避したものの、

溢れかえったお金が金融市場に流れ込んで

株価の上昇を引き起こしたものですね。

ついでに言えば、

1.FRB(アメリカ準備理事会)が
「金融緩和、とりま
2023年までは続けるわ!」

と宣言を出しちゃったので

2.投資家達が
「少なくとも、2022年まで
この金余りからの株高が続く!」

という見方をして

3.じゃあ22年まで上がるなら
20年の今買わな!
となり
更なる株価の上昇が予想されている
という状態です。

またコロナの被害を受けなかった層や、

投資は今がチャンス!
という情報に流された層が

突如として降って湧いた
支援のお金を投資に突っ込みまくった

というもの要因としてはあるようです。

日本はそこまででは無いですが、

アメリカでは
比較的手厚い支援と、ロビンフッドの流行
が合わさり

貧弱一般人に渡ったお金が
そのまま株式市場に流れ込む

という大丈夫かいな・・・?
って状況もあるようです。

今は皆、含み益で笑いが止まらない状態
だからまだいいですけどね。

猫山さん
猫山さん

ロビンフッドとは・・・

手数料無料で、
ゲーム感覚で投資が可能な

アメリカの投資アプリ。

いずれにせよ、

金融緩和で溢れかえったお金が
投資に流れ込んだ。

という見解が大半の投資家達の
共通認識である事は間違いないでしょう。

実体経済を救うための金融緩和が、
株価との乖離を引き起こした。

という事でもあるのかなと思います。

個人的には、
その溢れかえったお金を
どうにかして
コロナで苦しむ人に流せないもんなのか?

と思ったりもするんですけどね。
そういう訳にもいかないようです。

犬川P太郎
犬川P太郎

世知辛れぇ~・・・。

コロナショック直撃の場所

こちらはあまり
フォーカスされない部分なのですが、

僕はこれが
主な乖離の原因だと考えています。

コロナショックが実体経済に
凄まじいダメージを出したのは事実です。

しかし、
実際に壊滅的な被害を被っているのは

中小企業が大半なんですね。

もちろんコロナで綺麗さっぱり爆散した
僕の働いていた会社も、

上場なんて夢にも思えない
ド田舎のちーーーっちゃい会社でした。

上記で例に挙げた、

米国のゴールドマンジムは
感染症の拡大という懸念事項に

モロヒットする事業の為
大ダメージを受けて破綻に至りましたが

ブルックス・ブラザーズは、
そもそも経営がピンチの所に

コロナショックでトドメを刺された
という形での破綻です。

さて、実例を挙げればキリがありませんが、

コロナが直撃したのは
航空・観光・宿泊・飲食・アパレル
あたりでしょうか。

それも、事業規模の小さい所から
崩れ去っている状態ですね。

大手は対策を打ちながらも、
一応耐える事が出来ています。

対策すら取ることが出来ない、

HPの低い会社から
コロナという全体攻撃魔法の前に
倒れている

と言えば分かりやすいでしょうか。

皆さんの生活圏内でも、
コロナ前にはあった小さなお店が

今は店舗募集の空家になったり、

更地になってたり
という事がありませんか?

僕の生活圏内ではそこそこ、
こういう事があり

否が応でも大手企業との
体力差を実感させれましたねぇ。

では何故、こんなにも露骨に

景気がよろしくない状態なのに
日米共に株式市場は絶好調なのか?

それは考えてみれば簡単な事で、

株価指数を表す企業は、
どれも優良大手企業ばかりだからです。

NYダウ指数は、
アメリカ超厳選の30社。

日経225は、
日本を代表する225社。

S&P500は、
アメリカ優良企業を集めた500社。

VTIも米国全体投資とは言いつつも、
内容の殆どはS&P500が占めています。

逆に言うなら、

この選りすぐりの優良企業が
ダメージを受けなければ、

中小企業がいくら潰れても
株価には何の影響も無い

という事です。更に言うなら、

優良大手企業でも、実体経済の被害と
連動して業績が悪化するならば

この指数を決める選ばれた会社から
弾き出されていしまいます。

コロナ禍で実体経済がいかに苦しかろうが、

その中でも元気な会社だけをまとめて
指数にしているんですから

そりゃあ乖離しない方がおかしいわな
って話ですね。

まとめ

今回の記事をまとめてみると、

文字にして、
言われてみれば当たり前の事ですよね。

株価や株式指数を決める
一部大手企業は、

実体経済がモロに反映される
中小企業とはほぼ関連性が無い。

コロナショックが直撃した場所は、

株式指数と株価を決める
大きな巨人の体では無く

その足元、目に見えない
地下にいる小人達の住処でした。

そりゃ、
株価と実体経済は乖離するわな。と。

お恥ずかしながら犬川自身、
まだまだ投資家としての

大きな規模で株式市場を観る目線が
未熟である事を実感しました。

今回の記事を書くにあたり
調べている最中で改めて、

「投資や株価とは上流が中心で動く」
という事を再認識しましたね・・・。

米国株、S&P500に投資するという事はどういう事か?

それは、

アメリカにある中小企業4,210,000社
に目を向けるのでは無く。

アメリカにある大手企業26,000社
に目を向けるのでは無く。

アメリカにある上場企業4000社
に目を向けるのでは無く。

その中の
選ばれた500社にだけ投資をしている
という事です。

アメリカという1つの国だけで見ても、

423万社分の500社ですよ。

実体経済を反映するアメリカ企業の内、

S&P500指数と
それに連動する株価を決めるのは

全体の内、僅か1.18%の会社だけなんです。

これはもう、

実体経済と株価の乖離が起きないハズが
ありません。

今日までは、おかしいな~?
不思議だな~?
と思っていた、

この実体経済と株価は
何故乖離しているのか?という疑問。

自分なりに調べた結果、

乖離しねー訳ねーだろ!
むしろ連動してたら
どんだけ
大企業が世界征服しとんねん!
資本主義全否定か!

という考えに至るまで、

するりと腹落ちしたのが
今回の僕自身の収穫です。

犬川P太郎
犬川P太郎

言葉でなく
心で理解出来た感じね。

猫山さん
猫山さん

おっ?マンモーニか?

もちろん、
今回僕が紹介した僕の考えが

全然チャウよ!とか、間違ってるよ!

という場合もトッポ並にたっぷりある
可能性がありますので

まぁ、
「ほーん、お前はそう考えるんやなぁ?」

程度の参考にして下さると
幸いでございます。

ここまで読んでいただき、
ありがとうございます!

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